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慢性中耳炎

慢性中耳炎とは

慢性中耳炎には二つのタイプがあります。
一つは慢性化膿性中耳炎とよばれるもので、急性中耳炎が治らずに、鼓膜に穴が開いたままになり、耳だれ(耳漏)をくりかえすものです。
もう一つは真珠腫性中耳炎とよばれるもので、周囲の骨をこわして進行します。ときには三半規管をこわしてめまいをおこしたり、顔面神経マヒをおこしたり、最悪の場合には髄膜炎になってしまうこともあります。滲出性中耳炎は大部分のものが10歳位までに治りますが、一部はこの真珠腫性中耳炎に移行すると言われています。ですから、滲出性中耳炎の治療はきちんと受けてください。

慢性中耳炎の実際の写真

正常な右鼓膜

通常、鼓膜に穿孔はみられません。


右慢性中耳炎

鼓膜に、大きな穴(大穿孔)がみられます。
この状態では、聞こえが悪く、耳だれ(耳漏)の原因になります。


左真珠腫性中耳炎

真珠腫という「できもの」が生じ、左上方の骨を破壊しています。
放置すると、頭がい骨が破壊され、髄膜炎等を引き起こすことがあります。


慢性中耳炎の治療

慢性化膿性中耳炎の治療は、基本的には急性中耳炎と同じです。薬を飲んだり耳の処置をしてもらうことによって、耳だれは止まりますが、鼓膜に穴があいているため、耳に水が入ったり、カゼをひいたりすると耳だれをくりかえします。再発を防止するためには、鼓膜の穴をふさぐなどの手術が必要になります。
真珠腫性中耳炎を完全になおすためには、ほとんどの場合、手術が必要です。

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